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日時:2024年12月1日




フィフスのおまけとして、担当者の思い出話などをここに更新していこうと思います。

先生方のコメントが上がることもおそらくないと思いますので期待せずご覧ください。

仕事の片手間に更新していて文章がガタガタ&誤字だらけです。

たまに修正を行っておりますので大目に見てください。

最終更新日:2025/2/11 21:00


【日記】2024/12/1

今文フリを終えて帰ってまいりました。皆さまご来店頂きましてありがとうございました。

本日は開始から、買いに来てくださった女性に「    です」と名乗って頂き、

騒がしくて聞こえなかったのでもう一度お尋ねすると「佛淵です」と言われ、

驚きすぎて椅子を蹴散らして後ろに倒れるかと思いました。

今銀座で個展をされていて、東京にいらっしゃるかも?と思っていたものの、

本日は最終日でお忙しいだろうと思っておりましたので来ていただけて感激しました。

隣に立っていた文芸担当にもご紹介をしたりしました。

佛淵さんにも『フィフス』に関わって頂いておりまして、

カバーの折り込み部分・飛鳥部先生の「著者近影」は佛淵静子さんの絵となります。

一般の文庫だとそこに注釈をつけるレーベルはないと思いますが、

『フィフス』では「©佛淵静子」と入れさせて頂きました。

この本は沢山のかたのご協力によって出来上がっている本です。

関わってくださっている方のお名前をなるべく記載させて頂いたのですがいかがだったでしょうか。

 

ちなみにこっそり弊社デザイナーの名前も載せていたりします。

デザイナーさんの手柄はしっかり個人の名前を残しておいて、

ステップアップに繋がると良いなと思います。

 

こんなところまで確認している人は今日買って頂いた方の中の数人?いやいないかもしれませんけれども、

隅々まで『フィフス』を楽しんで頂いてありがとうございます。

出来ましたらXで作品の感想をつぶやいていただけますと幸いです。

皆さんご存じの通り、飛鳥部先生は自分の作品に対する感想を何より楽しみにされていると思います。

鈴木先生にも、もっと蘭冷の絵がかわいくて最高だってお声掛けしてください!

今日なんて隣のブースの女児がポスター指さして「この女の人かわいい!」って何回も言ってましたよ!

めちゃくちゃほっこりしたんだから!

(手に持っている斧は絶妙に目立たないので気付かなかったもよう)

どうぞよろしくお願いいたします。


【コラム】2024/12/2

【書籍読後に読んで下さい】

「私、今の自分が嫌で、今の生活も嫌で、何もかも嫌で、我慢できないんです」

『フィフス』は皆さんに蘭冷と出会って頂く書籍になる予定でした。表紙から宣伝から、そこに焦点を当てました。しかし飛鳥部先生が書いて下さった続編ではそれに渡り合うニューヒロインが誕生していて、「どうすんのこれ…」となってしまったことを書き残しておきます。私は蘭冷に会いたかったからこの本を企画して、終わってみたら侍源さんに会いたくなってるって本当に終わりがない。幸せなことです。先生がよくネタとして出される「新世紀エヴァンゲリオン」と同じように、時を経て作品のヒロインが変わっていく、というような現象なのかなーと勘繰りつつ、実際はあとがきで書いていらっしゃったとおり、当初のアイデアを私たちに読ませて下さっただけだとは思うのですが。飛鳥部先生の人物造形がうますぎてこっちがすぐ虜になっているだけで。ちなみに飛鳥部先生の蘭冷への愛情は全く薄まっていなかったどころか、今回鈴木先生の絵ができたことで更に濃くなっているのではないかという私の予想です。(鈴木先生のラフは最初2パターン頂き、飛鳥部先生と相談して今の形になりました)

「フィフス」では侍源さんは姿を見せないどころか一言も喋りません。短い形容の中の
「目鼻立ちは端正で、肌が抜けるように白く、博多人形のようだ。
この部分が伏線になっていただなんて、誰が気付きます?
14年ぶりの続編が、過去の伏線を回収する。私はただ、「続きが読みたい」と思っていただけで(誰も気にもしていなかった)なげっぱなしの謎の答えを教えて欲しかったわけではないのに、幸せな作用を起こして頂けていて感動しました。
一つの作品としてこの本を読んで欲しい思いもありつつ、今までの経緯を知っているかたと、一緒にこの話をして飛鳥部先生最高ですねって語りたかったので、ここに残しておきます。


【雑談】2024/12/2

今回の同人誌を制作途中、聞き続けていた曲があります。

◯イト UNISON SQUARE GARDEN
※クリープハイプのカバーで、作詞作曲は尾崎世界観さんです
2024年8月末リリース
https://youtu.be/-2xN4A6oEUI?si=N545VSnCOFE_fVAT

尾崎さんは弊社と双子のライオン堂さんとの共同企画「華麗に文学をすくう」の第一弾でご参加頂いていることもあり、個人的に関心が高まっていたところでの新譜(トリビュートアルバムですが)でしたのでアルバム自体を熱心に聞き、その中でもこの曲をリピートするようになりました。

アルバム
https://www.creephyp.com/feature/tribute_AL

華麗に文学をすくう?
https://shosen.tokyo/?mode=grp&gid=2795642

半可通が語っても碌なことにはならないのですが少しだけお話しすると、
この「イト」という曲はUNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」を意識して尾崎さんが作った曲だそうです。
https://news.j-wave.co.jp/2017/06/post-248.amp.html
https://youtu.be/cxuqBH9jOSw?si=2PqOdlP1fYFDnkVY

「シュガーソングとビターステップ」はアニメ好きにはお馴染み、「血界戦線」のED曲です。
(脱線しますが内藤泰弘さんの世界観はSF的に表彰されたりされてないのでしょうか?大好き)
https://youtu.be/ERLEeGVWYxg?si=I16nPJdgEdR4SG3e

トリビュートアルバムのUNISON SQUARE GARDEN「イト」は、その曲を作るのに影響を与えたバンドが、遊び心たっぷりにアレンジをしています。イントロを聴いたかたは驚くはず。まんま「シュガーソングとビターステップ」ですから(本家がやるのがスゴイ)BPMを上げ、細部や歌詞も若干調整されていて、カバーですがUNISON SQUARE GARDENのオリジナル曲と言われても納得してしまうほどハマっています。

「イト」の説明に時間を使いすぎました。
では歌詞を見てください。
https://www.uta-net.com/song/227742/

この曲は「糸」と「意図」をかけた、操りから抜け出そうとする者の話です。でも操られるのって心地よかったりもしますよね。その狭間にいるところや、「人形」というキーワードが出てくるところが好きです。
ちなみに「人形」はシュガーソングとビターステップから引き継いでいるワードです。

「大嫌い 大好き ちゃんと喋らなきゃ 人形とさして変わらないし」(シュガーソングとビターステップ)
https://www.uta-net.com/song/186190/

「身動き取らなければこのまま人形だ」
(イト)

『フィフス』は人形の話だ、と飛鳥部先生があとがきに書かれていました。そしてそのあとがきを読む前に鈴木先生が描いて下さったイラストも、人形劇風のものでした。作中に糸は出てきませんし、表紙の背景のオブジェも、棒で操るタイプの人形でしたのでイメージは違うのかもしれません。でも何となく、この歌と作品のイメージが重なっていきました。

「フィフス」は暗く考えれば果てしなく落ち込んでもいける作品です。それでも、飛鳥部先生の作品の中では相当POP。他作品を読んだことのあるかたにはご理解頂けると思います。今回の企画は、そのPOPな部分にフィーチャーして読者に提案したいという当店のチャレンジです。表紙を思い浮かべながら読んで、この作品のキャッチーな部分から目に留まるようになって欲しい。まずはそこから。その先は、飛鳥部先生と出版社さんが引き摺り込んでくれる。飛鳥部作品の中でのPOPな作品のさらにPOPな部分を提示するために、暗示のように「イト」を聞きながら作業することが増えていきました。

元々姿勢としては「アニメ化目指すぞ!」くらいの気合いでおりますので、アレンジが「シュガーソングとビターステップ」と似ていてアニメのテーマソングとして想像しやかったです。サビで踊る蘭冷と鈴森君。

そして書き下ろしを得たあとは、歌詞の
「A rolling stone gathers no moss.」
的な部分の使い方も合っているなと思っています。

というわけで私の勝手な『フィフス』テーマソングは「イト」でした。非公式すぎる個人の見解です。機会があったら一回曲を聞いて頂けると嬉しいです。

楽しんで作ってました。という話でした。
読んで頂いてありがとうございました


【日記】2024/12/2

文フリでは知り合いにはかつおぶしのパックを配布しておりました。

本当はかつおぶしパック風のクリアしおりみたいのを作りたかったのですが、とにかく高い。納期もかかる。

諦めて少数範囲に実物を配ることにしました。

なんというかあれくらいの薄いものって本に挟みやすそうではありませんか?

しおりの代わりにかつおぶし使うのは面白いと思ったんですよね。

でも実際32p-33pに挟んでみると、本が薄いこともあり、ものすごい存在感になってしまいました。

惜しい。

 

ちなみにそんな感じで高まっていたかつおぶし欲は、結局スリップの裏に鈴木先生が

“蘭冷から逃げるネコ”

を書いて下さって満たされました。

めっちゃ可愛かった~あの絵。


【製作裏話】2024/12/2

『フィフス』をいつから始めたかメモ

思い立って遡ったら、本格的に飛鳥部先生に「フィフス」で同人誌を作らせて欲しいです。

とお願いしたのは2024/8/6でした。意外と後。

そのまま8月の末に鈴木先生にお願いをしてご承諾頂いて、

9月から絵と書き下ろし短編の製作期間&「フィフス」の校正

10月に書き下ろし部分を整えていき、絵以外のデザインの相談。

11月の頭にデザイン出来・即印刷でギリギリ12/1に間に合った。

というようなスケジュールでした。

思いついたときは時間に余裕はある!と思っていましたが、全然足りなかったですね。ダメだ。

本文128Pの本でも、3・4か月じゃ作れないという事が身にしみました。

特に自分たちで本を作ったことないのにそれは無理。色々なかたの助けが無ければ危なかった・・・


【雑談】2024/12/4

飛鳥部先生と一緒に本まで作らせて頂いたら、もうこれ以上やれることもないでしょうと思われるかもしれませんが

(集大成に思われるかもしれませんし実際に集大成ですが)

これから行いたいことがまだまだ頭に浮かんでくるので忙しい日々が続きそうです。

多分私たちがどうこうというより、飛鳥部先生がお忙しくなってくると思いますので、

お手間を取らせない範囲でまずこちらができることを頑張ろうと考えています。


【雑談】2024/12/9

『フィフス』の製作担当についてメモしておきます

〇作家:飛鳥部勝則先生

〇装画:鈴木康士先生(アクリルプレートのデザインも鈴木先生です。)

〇デザイン

・書籍扉、書籍表紙~裏表紙

 カバー・オビ全般、ポスター全般、しおりデザイン:鳥光芳樹(書泉所属のデザイナー)

・組版、文章部分デザイン、スリップデザイン:文芸担当補佐

〇進行:文芸担当補佐

〇校正:外部校正&社内有志&影の編集者S氏

〇編集協力:影の編集者S氏

〇書籍本体印刷:booknext様

〇カバー印刷:プリンパ様

〇オビ印刷・しおり印刷・スリップ印刷:グラフィック様

〇アクリルプレート作成:書泉オリジナルグッズ制作班

多くの方のご協力で出来上がっております。奇跡。

おかげで私は、自分の棺桶にはこの本入れて一緒に燃やしてくれと言える本が出来ました。

いやこの後飛鳥部先生の新作を読むために意地でも長生きしますけど。

皆様ありがとうございました。


【雑談】2024/12/12

飛鳥部勝則作品の情景といえば、「雪」かなと思います。
飛鳥部先生が産まれ、生活してきた新潟の地。作品の殆どは新潟が舞台です。関東生まれ関東住まいの私なんかにとって雪は「非日常」で、とても綺麗なものに思えてしまうのですが、日頃から接されているかたにとって、印象は全く違うでしょう。雪の多面性を知ったかたが書いている景色は、未知のもので好きです。

※雪を使用したトリックなんかもありますが、飛鳥部作品で一番のお気に入り「雪ポイント」は『バベル消滅』の名シーンです。あそこは先生としての飛鳥部勝則が見える気がして、レアで好きです。

「フィフス」は舞台については説明されていませんが、なんとなくこれも新潟の物語なのだろうと思って読んでいます。そして書き下ろしのほうでは、ついに雪が降り始めました。(大晦日に雪が積もっていないのなら、むしろ北国ではないかもしれません。ううむ)フィフスという作品は不思議な小説で、飛鳥部先生はキャラクター小説を書こうとしていて、舞台立てや演出もあざとく配置されているなと思っているのですが、キャラや出来事の異様さがそこに留まることができず溢れ出していてバランスを破壊している、「違い」を感じてしまう作品だと思います。何でもない作品だと思う人も、目が離せなくなってしまう人も、それぞれにいらっしゃるでしょう。不思議な作品です。
飛鳥部先生の愛情の示しかたについて、私はあまり理解ができていません。以前書いた「猫」について。例えば「フィフス」を読んだ普通の読者は、「この著者は猫が好きなんだろうな」と察せられると思うんです。でも他の短編を読むと、いわゆる猫好きがこんなこと書けるわけないというような描写がバッチリあります。でも飛鳥部先生が猫嫌いなんてことはありえないんですね。私はその容赦のない猫の使われかたのほうにむしろ、飛鳥部先生の愛情表現を感じていたりしたのですが、どうやらそれも違うようでして…どちらもフラットに発信されたもののようだというのが今の私の解釈です。
何を書いていたのか…雪か。だからあれですね。先生にとって身近すぎる雪が降って来たのは、心理描写と見せかけて特に意味はない…もしくは真逆の意味…と見せかけてやっぱり心理描写なのではと1人でぐるぐる回っておりました。
雪とともに少女が現れて、去っていく。降雪は増し、言葉は雪に消えていく。1人分の炬燵には、無理をしてももう1人しか入らない。この先、物語はどうなるのか。先が読みたいですね…


【雑談】2024/12/14

なんで鈴木康士先生にイラスト頼んだの?ってあんまり聞かれないので、その辺りの流れを思い出せる限り書いておきます。

最初に企画を立てた時は、「イラストの表紙にする」ということだけは飛鳥部先生に了承頂いていて、

具体的に誰に頼むかは未定の状態でした。

でも表紙のイメージだけは決まっていて、【「蘭冷」を中心に魅力的に描いていただく】

これだけは絶対でした。

「表紙を見て手に取っていただける本を」

「飛鳥部先生がキャラクターに拘って書かれた話を、よりキャラクターが立つようにしたい」

コンセプトはこんな感じ。

全てが上手くいくとは思っておらず、

飛鳥部先生の頭の中の蘭冷像があるでしょうし、作品を読んだことのあるかたの蘭冷像があって、

それらは全て別物だと思いますので、どんな絵にしても、どこからかはご意見を頂くだろうと予測していました。

それでもイメージを固定化してしまうことでの利が大きいと思っていました。

絵を思い浮かべながら読むことに、また別の味わいがある。

キャラクターにもっと愛着を持っていただけるので、シリーズ化や、アニメ化が狙いやすくなる。

(弊社は割と真面目にメディア化を目指しています)

私自身もわからない正解を、プロのイラストレーターの方に託そうとしていました。

 

それはそれとして、私は鈴木先生の絵が好きでした。というか好きじゃない方いるの?

本屋で働いている人は、誰でも鈴木先生の絵が分かると思います。

個性があるのに、自由自在。そして何より魅力と、世界がある。

一度見たら忘れられない、手に取りたくなる力があると思います。

たぶん代表作の『心霊探偵八雲』をはじめとして、男性キャラクターの印象が強そうですが、

(早川さんのホームズシリーズ良い・・・)

私は鈴木先生の描く女性もとても好きでした。

特に今回はメインで女性1人を描いて頂きたかったので、

そういう表紙の理想を思い浮かべると、

『キョウカンカク』や『DEAMON SEEKERS』が頭によぎっていたんですね。

 

そして、どうしても譲れないもう一つの要素として、「作品を読んで、描いてほしかった」という部分があります。

イラストレーターさんにどこまでお願いしていいのかとか、頼んだことないので弊社の誰も知らず(おいおい)

でも「フィフス」を読んで解釈していただいたアウトプットでないと、飛鳥部先生が満足してくださるものにはならないだろうと思っていました。

こちらの意図を理解してくださり、話し合いをしながら進められるイラストレーターの方を希望していました。

鈴木先生とはがっつりお話したことはなかったのですが、SNSを見ていると、

書泉の取り組みに興味を持っていただけているのかも?というように感じておりましたし、

相談を聞いてくださるのではないかとなんとなーく希望を抱いていました。

 

具体的に候補のイラストレーターさんにお声をおかけする前に、こういう感じはどうでしょうといくつかプランを立てて飛鳥部先生に伺ったところ、

そこでも、好きなようにやってみなさいとお言葉を頂いたので、

ついに私は、じゃあ一番この人に描いていただけたら最高だと思うかたにダメ元で声をかけてみようと鈴木先生にメールをお送りし、ご承諾を頂くことができました。

(やってみないとゼロ。動かなければ始まらないが僕らの合言葉)

ドキドキしながらお送りしたメールに、さらっと嬉しいお返事が来たときは夢のようでしたね。

そして私は今もまだ夢の中にいる気分です。

 

鈴木先生の描いてくださった蘭冷は、圧倒的に「蘭冷」でした。こんなに素晴らしい具現化ってできるんですね。

驚くほど、全員の頭の中に、変わりのないただ一人の、蘭冷を息づかせてくださいました。

それは私たちが望んでいたこと。根本的なところで求めていたものを埋めて下さいました。

一流の人はすごい。

 

かくしてこのプロジェクトは無敵になりました。


【雑談】2024/12/30

あー。今年が終わってしまう!

2024年は何の年だったのか振り返るときに、『フィフス』を作った年だとこれからは思い出す。

飛鳥部先生と本を作るなんて言うのは、そもそも「夢」ですらなかった。

そんな大それたこと、したいと想像さえするわけがない。

なんでこんなことになったのだろう。

 

最初は『堕天使拷問刑』を復刊か文庫化してほしかった。

それが急にできるようになってから、欲を出してじゃあ次は『黒と愛』ですね~とか早川書房さんに言っていたのは覚えている。

併せてダメもとで文藝春秋さんに『鏡陥穽』東京創元社さんに『殉教カテリナ車輪』を聞いたら感触が良くて、

それらを進めていく中でこれはどうせ簡単には復刊OKを頂くことが出来ないので、

全部の版元さんに声を掛けちゃえとなって、全方面に動いていたら想定以上の点数を復刊させていただけることになった。

 

新作が読みたかったので版元さんに頼んで特典を作って頂いていたら、KADOKAWAさんには

「忙しくて出来ないけれど、書泉でやってくれるんならやってもいいですよ」

と言われて自前で冊子を作ることになった。

この、『異形博覧会』『バベル消滅』の有償特典冊子を、最終的になんとか作れたことが大きかった。

色んな方に協力を頂いて作った冊子は私にとって宝物になった。

※ちなみに2024年読んだ小説のマイベストは「異形博覧会∞部」です。

「宝物」というのは思い出の中での宝物という意味だが、そのときに得た経験と知識はさらに大きかった。

なんか本を作れそうな気がしてきてしまったのである。

これは「自分が」というより、「誰に頼めば本が出来るかわかった」というだけ。

でもこれもうまいこと皆様のお力をお借りすることができ、無事に『フィフス』を完成させることができた。

 

事業なので年度の初めに予定は立てる。

次期にどうなっていたいか。目標。その上にさらに高い目標までを一応置いて。

でも今いるところは、全く別の場所だ。

まさに斜め上をいく仕上がり。

『堕天使拷問刑』が復刊するって聞いたときに、近くこうなるって予想できた人はいなかったであろう。

それはそう。やってるこっちが一番思っていなかったんだから。

 

現状が幸せで、楽しすぎる。

相変わらずこの先の景色は見えないけれど、2025年に待っているのは楽しみな予定ばかりだ。

 

長編新作が読める!

長編新作が読める!

長編新作が読める!

 

2025年もみんな全力で飛鳥部先生に期待をしていきましょう。

書泉も間を埋めていくか、よりマニアックな方向の需要を満たそうと努力してまいりますので、

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


【雑談】2025/1/6

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

正月休みが終わるとすぐ10日になって、

気が付けば『堕天使拷問刑』の発売となっていそうですので頑張って準備を進めていきます。

堕天使はもうひとつ皆様に小さなサプライズを仕込んでおります。お楽しみに。

 

ここをご覧になっている方は殆どいないと思いますのでサービスで『フィフス』の動きに関して先出しします。

『フィフス』ですが・・・1月末に重版します!

もう注文しちゃったから!後には退けません。

それに合わせて帯を変えようかなと思っていますが、どうなるかはわかりません。

なんせデザイナーに明日締め切りでお願いしているもので…

大丈夫かな…

 

そしてまだ誰にもツッコミを受けていない、宣伝文句上の私の大失敗を修正してもらう予定です。

先生には大変申し訳ないミスを犯してしまっておりました。深く反省をしております。

帯とポスターは修正をしないといけません。これも1月中に。

 

2刷では作品内容に関しては修正を行っておりませんが、デザイン上の修正漏れに関しては今回修正を行いました。

後は奥付が「再版」となっているという感じです。

基本的には初版を買ってくださった方は2刷を改めてお求めいただく必要はございませんのでご安心ください。

他に希望として、初版のときにはサイン本をご用意できなかったので、2刷はサイン本をお求めいただける機会を増やしたいと思っております。

 

どのくらいの人が見ているかわかりませんがこれを読んでいらっしゃるお得意様方。

今年も引き続きよろしくお願いいたします!


【雑談】2025/2/3

雑談(いいかげんすぎる文章ですが書き直すのが辛いのでそのまま置いておきます)
Xで、「フィフス」を読んであの頃のニトロプラスを思い出したという方がいました。私も飛鳥部作品について考えるときそういう風に思ったことがあったので思わず「それそれ!」と反応してしまったのですが、この辺の私の考えを書いてみます。
1番結びつきやすいのは、『黒と愛』と『吸血殲鬼ヴェドゴニア』の仮面ライダー感なんじゃないかと思ってます。ダークな世界観も共通していて、連想ができる。でも、私は専門家ではないので具体的に精査してるわけではないのですが、別に内容は似てないと思います。連想するだけ。クリエイターの好む傾向が似てるというのでもなくて、なんというか私のニトロプラスさんの印象は、「絶対原液のままでは一般に受け入れられにくいものを、他のキャッチーな要素で浸透しやすくしている」という感じ。飛鳥部先生の作品の特にホラー/怪奇的なもの、の持っているパワーは、ニトロのクリエイターさんが作っているシナリオに似た力強さとニッチさがあると思っていました。
私の願望は、飛鳥部先生の作品が売れること=読者が増えることです。でも飛鳥部先生は飛鳥部先生のまま売れて欲しい。内容に口を出すことは言語道断ですので、限りなく受け取りやすいガワにしたい。文庫にして、表紙をイラストにして、外野にできることはそれくらいですけど、装画は「とにかく可愛くして下さい」と鈴木先生にお願いしたのもそういうイメージがあったからです。鈴木先生はそれをさらに超えてくるので凄いのですが。(改めて私は『フィフス』の表紙が大好きです)本当はさらに音楽とか、声とかも入れた販促ができたら良かったですね。これからの野望です。
奇想も、怪異も、グロも、エロも、魅力的な登場人物も、笑いも、人が求めてしまうものは既に飛鳥部作品の中に詰まっている。そこにさらにミステリーが乗る(というか根幹)ので最強。この飛鳥部ワールドが世の中に最大限受け入れられていく想像としては、1番大きな拡散は、虚淵さんに於ける「まどかマギカ」的なコンテンツによって達成されるのではないかと思ってます。フィフスがそうなるのか、これからの別の作品がその役目を担うのか、わかりませんが。全く別にこのまま文壇で評価が上がっていって爆発的に世間が認知するのかもしれませんし、これは全部私の妄想です。そうやって飛鳥部先生が世界制覇するんじゃないかっていう。

ニトロプラスの中で大好きな一曲に、「結晶」があります。フィフスにも出てきますね、結晶。言葉とともに湧き上がる音楽と、シーンがあるのは強い。テーマ曲みたいの、やっぱり欲しいですね。


フィフスの発表時に書いた分をこちらにも置いておきます。

 

【文芸担当補佐のフィフス宣伝話】

ここから思いつくまま文章を長く書く予定ですが、結論を先に書いておきます。

『フィフス』を企画したのは、
・蘭冷に会いたかったから
・いいから早く飛鳥部勝則短編集を出版してくださいという世の中へ向けたメッセージ

これが理由です!

そして、
どうぞ買って読んで頂きたいです!

以上!

…さて以下に諸々書きます。
支離滅裂ですが大目に見て頂けるかた向けです。

復刊施策を始めたときから、ずっと飛鳥部勝則先生の短編集を出して頂きたいと希望してきました。雑誌やアンソロジーに掲載されたきりの短編はライトなファンが手に取るまでには収集のハードルが高すぎます。幸い極端に高騰している掲載媒体は無いものの、基本的にまず作品数が多い(2023年の時点では21作でした)。ある程度まとめて読める短編集があったらどんなに親切なことか。そして発売されたなら世の中的には新作として流通し、新たな評価のタイミングも得る。最高ですよね。

そんな中、提案に対して私が頂く返事はたいてい以下のような内容。

現在の一般的な傾向として、文芸の短編集は売れない。
故に出版社様で企画を通すことが難しい。

出版社様も商売ですから納得するしかないのですが、(出版社様を責めるべきではなく、初版部数の予算を負担できる方はご自身で企画して下さい!と思う。)じゃあ自分らには何ができるだろうなと考えるわけです。

◯飛鳥部ムーブメントを盛り上げる→ファンを増やし新刊の需要を高める
◯可能ならばその中でも特に、短編集の期待が高まる動きをする

且つ、私が心がけているのは、
◯出版社様の邪魔にならない範囲で、飛鳥部先生が望んでいそうなことを行う
ということ。

行うことで全体のスピードが落ちたり、余計な枷を生み出しては意味がありません。

※例えば、褒めて欲しいのですが、弊社は馬鹿だと思いますよ。
 復刊での、「書泉でしか売ってはならない」という独占販売期間は1ヶ月ですから。
 1年じゃないです。1ヶ月。
 堕天使拷問刑も、それ以外の本も、
 他の本屋さんでも売って欲しかったからそうなっています。
 ご興味のある本屋さんは出版社様にお声がけ下さい!
 そうやって邪魔にならないように自分たちなりに気を遣っています。

なにかないかと脳を回転させる中で思い付いたのが今回の企画です。

飛鳥部先生は殆どの短編を《異形コレクション》で発表なされています。ですからそれらの短編は傾向としては統一感があり、どのようにもすぐにでも短編集として纏めることができると考えています。(強いて言えば「幽霊に関する一考察」だけは少し違う扱いでも良いかもと思いますが)加えてミステリ・オールスターズ初出の「羅漢崩れ」(超名作)もその系統です。この辺りの作品は、短編集のために鮮度が保たれるべきだと何となく思っていました。
残った短編が一つ。それが「フィフス」です。この作品は何というか飛鳥部先生らしくもあり、らしくなさもある。不思議な作品です。

・飛鳥部作品の中では他に無い、続編を想定した(と感じられる)作品です
・清々しいほどキャラクターが重視されています
・ルビが多くふられ、若い読者も想定されています
・分量が多いです。(文庫だと80頁ほど)

もしかすると、
傾向が違うため、他の作品と纏めるのもタイミングが難しいのでは?この作品を短編集に収録しようとすると工程は1番最後になるのではないか?
あるかもしれないこの物語の続きはこのまま消えてしまうのだろうか?
飛鳥部先生が本筋でお忙しくなったときに、この作品をキャラクター小説として読者に訴求する出版社様はいないのでは?
あれ?これ、弊社がお借りして本を作ったとしても、誰も損しなくないか。
しかも楽しそうだし、会社の金で自分が欲しい本を作れるの最高だ。
短篇を基にした本が売れたら、もっと飛鳥部先生の短篇需要が高まるかも。

ここでようやく道筋が見えました。
本当に私は勉強不足で、業界のことも知らず、企画した施策はたいてい落とし穴があって修正を余儀なくされるのですが(自業自得)、何となくこれに関してはセーフな気がする。初出が宝島社様なので絶対にそこに筋を通さなければならないですが、宝島社様と飛鳥部先生にOKを頂けたらこれは実現できる。
ということでざっくり予算立てをして、弊社社長チェック→飛鳥部先生へお伺い→宝島社様へ許可を頂くとポンポンと話が進み、実施が決定しました。

自分達で勝手にできて、大手出版社様とは違うことをしようとする中で、私はこの作品をラノベ風に売ったらどうなるだろうと思っていました。もちろん重たい部分も多いのですが、飛鳥部先生が当時書きながらイメージしていたのはライトで軽快な作品だったのではないかと。(飛鳥部先生はアニメや漫画の話もよくされるので)普段ミステリとか、ホラー・怪奇ものを読まないかたにも手に取って頂けるような、POPでキャラクターを前面に押し出した魅力のある表紙を作れたら、また違う読者層をこちら側に引き込めないでしょうか。
作品の中で数々の魅力的な女性を生み出している飛鳥部先生ですが、その中でも「フィフス」の蘭冷は特に印象が強いです。美麗で掴みどころがなく、残虐で、間の抜けたところもある。(気が)触れているのかいないのか、読み切っても分かりません。定型のツンデレヒロインのように見えて違う、確かに飛鳥部作品の登場人物であるこの少女のビジュアルはどういう感じでしょうか。いつか短編集に入るとしても、イラストが付く可能性は殆どないと思います。ならばやってみたい。蘭冷を見てみたい。
色々考えた結果、装画は鈴木康士先生にお願いしました。鈴木先生は説明の必要が無いくらいの売れっ子イラストレーターさんです。個人的に印象が強いのは、角川文庫版の『心霊探偵八雲』シリーズ。早川書房様の多くのSFやファンタジー(『アトラス6』のキャラクターデザインが心に残っています)東京創元社様の『わたしたちの怪獣』など。本屋でいくつ鈴木先生のイラストを見つけられるか…!作品の世界観を魅力的に描いていらっしゃることと、涎が止まらなくなる武器などの小物、静物をお描きになること(今回は絶対に斧を描いて頂きたかったので!)八雲が強すぎて男性キャラが印象的ですが、女性キャラクターの造形も至高じゃないですか?そんな鈴木先生に「めちゃくちゃかわいい女の子を描いて下さい」とお願いしたらどういうイラストが上がってくるのか…見たい。そして鈴木先生が描いた女性キャラといえば。で真っ先に蘭冷が浮かぶようになってほしい。イラスト依頼の正攻法が分からないので、HP記載の連絡先に詳細をお送りしてご相談したら、ありがたいことにお受け頂けました。才能があって人柄もよいなんて。完璧な人間。本当にありがとうございました。

そんなこんなで座組を整え、飛鳥部先生にも続編を書き下ろして頂くことができました。実のところ、企画以降に様々なインタビュー記事を読んで、飛鳥部先生が「フィフス」を長く続けるための作品として実際に構想されていたことは後から知りました。結果良ければ全て良しですが、偶然意向に沿った提案ができていて良かったです。自分が読みたいものが作りたくて動いていただけなのでこれはただの奇跡でした。
飛鳥部先生に「続編の構想はあったけど全部忘れた」と言われたときは目の前が暗くなりかけましたが、そんなことがあったことも消し飛ぶくらい最高の続編を書いて頂きましたので、既に「フィフス」をお読みの方は期待していて下さい。読んだことない人は、魅力的な新シリーズ130頁を一気に読めるなんて、羨ましいです。のめり込んで下さい。

「フィフス」の話をもう少し(ネタバレしないように気を付けながら)させて下さい。飛鳥部先生の短篇はどれも非常に面白いです。ミステリーと怪奇・ホラーが芸術的なまでに融合して短い中で美しい着地をします。余談ですが中には変態的な要素を含むものがあり、個人的にはそれが抜群に好きです。(変態強めのオススメ作品は「あなたの下僕」「白い猫」「花切り」「バグベア」)(でも今一番好きなのは「デッサンが狂っている」です)(ひとり遊びとして、そうやって短篇をなんとなく傾向で仕分けてみたり、どう短篇集にまとまるか考えるの楽しいからみんなやったら良いです。早く出版社様は短篇集出して)殆ど全ての短篇は見事に完成されているため、続きを想像することはありません。満足しかないです。「フィフス」はその中での唯一(と言ってよい?)の続編が意識されている作品です。読んだことがある方はわかると思うのですが、この話は「序章」で、世界観の説明としての第1話です。ただし単話で楽しめるように十分な仕掛けと、オチも付いていて、そういう話と言われればそう、「短篇だったんだな」で納得できます。このまま閉じていてそういう作品として扱われるのも良いです。たまにネットで「あの作品って続きありそうだったけどなんだったんだろうね」って語られる感じ。いやそれね。要素てんこ盛りに配置されているキャラクターや、殆ど説明されない登場人物も存在するところ。短篇には必要ないだろうというくらい深堀できそうな細かい設定を施している感じ。(例 主人公のバイト先は家庭教師。そこまで出すならそこにも設定仕込んでいるのでは…?)作品自体が虚と実が不安なまま終わっていくさま。絶対何かありそうだし、みんなそういうの大好物だもんね。語りたくなるのわかるよ。でもしゃらくさいよね。先を見ることが出来るかもしれないなら、それを追いかけてみたいと私は思います。そして自分にできることをします。弊社が今まで積み上げた飛鳥部先生への信頼ポイントみたいなものがあるとしたら、今回それをここで使い切る気合いで企画しました。(毎回そんな完全燃焼ですけどね)みんなで幻が形になっているところを見ようぜ!ここから続くかどうかなんてお客様次第ですけど。綺麗に終わらせたままにしておけない、前に進みたい気持ちを許してください。この本は2024年末発売ですが、ここから。2025年は凄い年になるよ。失ったものを取り戻すことはできない。飛鳥部先生の作品が好きな人は何度も読んだテーマだと思います。でもその先に、遥か先で生きる人が巡り合って救われる名作が生まれると信じています。

頼むから「フィフス」が売れて欲しいです。私はもっとこの先が読みたい。是非引き継がせてくれという出版社様が現れて、アニメ化まで持っていってくれないか。飛鳥部先生の短篇最高でしょ?いいからさっさと短篇集も出しましょうよ。(何度でもいいたい)
飛鳥部先生の作品を手に取るハードルが限りなく下がりますように。世の中に飛鳥部先生の発表するテキストが、1文字でも増えますように。私が死んだら何も残らない。本屋も、いつまで続くかなんてわからない。店舗が無くなったらさようなら。(仕事に誇りは持っているけどまあそんなあっさりしたものでしょう)でも売った作品は残っていく。100年後の読者が少しでも作品に辿り着きやすいように形のある物を増やしていく。そのお手伝いをして、未来のお役に立ちたいです。

皆様どうぞよろしくお願いします。

【予告】2025/2/11

こんばんは!担当です!
誰も見ていないと思いますので、ここで重要情報を先出しします!
2/14(金)12:00に、『ラミア虐殺』の施策をリリースします!!!!!

お楽しみに!!!!!!!

 

ここで情報を出すことに何か意味があるの?と思われた方。

・・・ちょっとあります。

『フィフス』と『ラミア虐殺』の共通点・・・それは・・・

バレンタインをお楽しみに。

これを読んで期待してくださったかたが、ニヤリと笑っていただける施策になっておりますので、

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

いや本当に誰も見ていないと思いますけど。

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